「のどかな住宅街でこんなことが起こるなんて」。大阪府八尾市跡部本町の集合住宅の一室でコンクリートに詰められた遺体が見つかり、大阪府警は1日、死体遺棄容疑で、大阪市平野区喜連の無職、飯森憲幸容疑者(41)を逮捕した。近所に住む80代女性は昨年、部屋に男女が出入りするのを見かけたといい「花の手入れをするなど愛想がよかった。男性は『父親が住んでいる』といっていた。まさか遺体があったとは」と驚いた様子だった。 集合住宅は長屋1棟に5軒が連なる構造で、高齢者が多く普段から静かだという。遺体が見つかった部屋には過去に、飯森容疑者の80代の父親が居住。女性は「2月28日の朝から(遺体が発見された部屋に)警察官がきて、夕方くらいまで部屋の中を調べていた。どんな人が住んでいたか聞かれた」と話した。 隣に住む男性(75)は「80代の男性が住んでいると聞いた。息子らしい人にあいさつをしたことはあるが、特に変わった様子はなかった」と話した。 死体遺棄容疑で逮捕された飯森容疑者は大阪市平野区の市営住宅に居住していた。近所の40代女性は「(飯森容疑者は)同世代の女性、60代くらいの女性と3人で住んでいるようだった。大柄で廊下でたばこを吸う姿をみたことがある。あいさつする程度でどんな仕事をしているのかもわからない」と声を落とした。