みのもんたさん死去、「おもいッきりテレビ」「朝ズバッ!」などお茶の間に愛された名司会者 パーキンソン病と闘い…1月には緊急搬送 一時意識不明に

日本テレビ系「午後は○○おもいッきりテレビ」やTBS系「みのもんたの朝ズバッ!」などの司会で知られるタレント、みのもんた(本名・御法川法男=みのりかわ・のりお)さんが1日未明に死去した。80歳だった。通夜・告別式は親族のみで行う。絶頂期の2006年に〝世界一多忙な司会者〟としてギネス認定されたが、19年にパーキンソン病と診断され闘病生活を送っていた。 軽妙な語り口で視聴者を引きつけ、〝視聴率男〟の異名を取った名司会者が逝った。 この日、みのさんが会長を務める水道メーター会社、ニッコクが公式サイトで死去を報告。通夜・告別式は故人の遺志により近親者で執り行い、お別れ会の予定はない。 関係者の話や各局報道番組の情報を総合すると、みのさんは1月16日、東京・港区の焼き肉店で肉をのどに詰まらせて窒息状態となり都内の病院に救急搬送。一時は意識不明の重体に陥ったとも言われていた。最後のレギュラー番組は2021年3月までの大阪・読売テレビ「朝からみのもんた」となった。 みのさんは1967年、文化放送に入社し、69年から深夜番組「セイ!ヤング」を担当。79年の退社後は父親が経営するニッコクに入り、タレントと会社員の〝二刀流〟で活躍。フジテレビ系「プロ野球珍プレー好プレー大賞」の軽快なナレーションや同局系「クイズ$ミリオネア」の決めぜりふ「ファイナルアンサー」が話題となり高視聴率を叩き出した。 88年10月からは日本テレビ系「午後は○○おもいッきりテレビ」にレギュラー出演し、89年4月に司会に昇格。中年女性に「お嬢さん」と呼びかけたり的確な健康情報で一躍名物番組となった。 2005年にNHK紅白歌合戦の司会を担当。06年には「1週間で最も多く生番組に出演する司会者」としてギネス世界記録に認定され、08年に自らの記録を更新した。 私生活では1970年に立大の後輩だった靖子さん(享年66、2012年死去)と結婚し、2男1女をもうけた。芸能界きっての酒豪として知られ、銀座のクラブを数件ハシゴした後に深夜に帰宅して翌朝の仕事に出かける強者ぶりも有名。マスコミ関係者を集めて度々飲み会も開いていた。 最盛期は16本のレギュラー番組を持ち、高額納税者に名を連ねたが、13年に次男が窃盗事件で逮捕されたことを受け、全ての報道番組を降板。19年には国指定難病のパーキンソン病と診断され、20年3月末で日テレ系「秘密のケンミンSHOW」の降板以降はテレビへの出演を控えていた。

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