【メソト共同】ミャンマー東部の特殊詐欺拠点が集まる地区で確保された日本人の男(36)について、タイメディアは1日、ミャンマーへ渡航後に暴行や脅迫は受けていない様子だと伝えた。確保した少数民族武装勢力「国境警備隊(BGF)」の話としている。BGFは男について、人身売買被害者の可能性は低いとみており、陸路でタイに引き渡す方針だ。 関係者によると、北海道警が窃盗容疑で男の逮捕状を取っている。タイ国軍の担当者は2日、男を送還するために日本側と調整していると説明した。 ミャンマーと国境を接するタイ北西部メソトの地元メディア「トランスボーダーニュース」によると、男はBGFに対し、ミャンマー側の「オフィスでタイピングの仕事をしていた」と述べて「脅迫も身体的暴力も受けていない」と話した。 男は1月にタイの首都バンコクに到着し、中国人の案内でメソトに移動してミャンマーに越境したと説明。タイに来る前、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイの飲食店に勤務していたという。