不正に入手した他人のキャッシュカードを使って現金を窃取したなどとして、警視庁と群馬、島根両県警の合同捜査本部は、窃盗と電子計算機使用詐欺の疑いで、指定暴力団稲川会系組幹部、金崎拓巳容疑者(49)=前橋市三河町=を逮捕した。「知りません」と容疑を否認している。合同捜査本部は4日、群馬県太田市内の稲川会系組事務所を家宅捜索した。 警視庁捜査2課によると、金崎容疑者は現金を引き出す「出し子」らへの指示役や、現金の回収役を担っていたとみられる。他の組員らと共謀し、市役所の職員を装う手口で、還付金詐欺を組織的に行っていたとみて捜査している。 逮捕容疑は、何者かと共謀し令和5年10月ごろ、不正に入手した他人名義のキャッシュカードを埼玉県内のATMで使い、現金計約190万円を引き出して窃取したなどとしている。