本人確認手続きを代行し、中国人犯罪グループに東京都渋谷区のキャッシュレス決済アプリ「ハチペイ」のアカウントを不正に取得させたとして、警視庁サイバー犯罪対策課は私電磁的記録不正作出・同供用の疑いで、ベトナム国籍の日本語学校生、グエン・ザー・ティ容疑者（20）＝荒川区東日暮里＝を逮捕した。容疑を認めている。 同課によると、グエン容疑者は中国人犯罪グループから依頼を受け、アカウントの取得に必要な携帯電話番号と、本人確認のために送信される「SMS認証」の認証コードを提供。令和5年7月ごろから約500件のアカウントの不正取得に関与し、月に15～20万円の報酬を得たという。 中国人犯罪グループは不正取得したアカウントに他人のクレジットカードをひも付けて、不正利用していたとみられる。 逮捕容疑は共謀の上、6年6～12月、不正に入手した電話番号と認証コードを使い、ハチペイのアカウント12件を不正に取得したとしている。