「ビッグベン」に上りパレスチナ旗、男性を逮捕 英ロンドン

【3月10日 AFP】英ロンドンで8日朝、「ビッグベン」の愛称で知られる議会議事堂の時計塔に男性がよじ登り、パレスチナ旗を掲げた。男性は結局、9日午前0時すぎに地上に降ろされ、逮捕された。警察が発表した。 現場の写真には、男性が高所作業車で、地上で待機していた救急隊員の元へ運ばれる様子が映っている。ロンドン警視庁は8日午前7時ごろに通報を受け、「長引いた事件」の後に男性を逮捕したと発表した。 男性は時計塔にはだしで登り、緊急隊員が降りるよう促したにもかかわらず、とどまっていた。 交渉人が消防車の昇降機に乗り、メガホンを使って男性と話したが、ソーシャルメディアに投稿された映像には、フーディーに野球帽をかぶった男性が「自分の条件で降りる」と話している様子が捉えられている。 映像では交渉人が男性の足のけがを心配し、「かなりの量の血が出ている」と語った。夜には気温が下がるため、男性が薄着であることも指摘していた。現場にいたAFP記者によると、男性は足から出血しているように見えた。 警察の規制テープの後ろには人が集まり、支持者は「パレスチナ解放」「あなたは英雄だ」などと叫んだ。 警察はウェストミンスター橋を含む周辺地域を封鎖。議事堂の見学ツアーも一時中止された。男性が降りた後、周辺のすべての道路は封鎖を解かれた。(c)AFP

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