松岡昌宏が主演を務める「家政夫のミタゾノ」第7シーズン(毎週火曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系)の第8話「伝説の刑事が…ホシをあげない!?」が、3月4日に放送された。三田園(松岡)と桜(久間田琳加)が派遣されたのは、まもなく時効を迎える事件を追う定年間近の伝説の刑事・小石川太一(内藤剛志)の家だった。(以下、ネタバレを含みます) ■伊野尾慧に加えて、新人家政婦役で久間田琳加が登場 同ドラマは、松岡演じる女装した大柄な家政夫・三田園薫(通称:ミタゾノさん)が、派遣された家庭・家族の内情をのぞき見し、そこに巣くう“根深い汚れ”までもスッキリと落としていく、痛快“のぞき見”ヒューマンドラマシリーズ最新作。 第7シーズンにも、伊野尾慧(Hey! Say! JUMP)演じる若き家政夫・村田光や余貴美子演じる「むすび家政婦紹介所」の所長・結頼子、平田敦子演じる阿部真理亜、しゅはまはるみ演じる式根志摩といったおなじみの家政婦仲間たちが続投。そして、新人家政婦・大門桜役で久間田琳加が登場している。 ■今回は刑事ドラマ的要素が満載の回 ミタゾノさん(松岡昌宏)と桜(久間田琳加)が派遣されたのは、事件解決率99.9%の伝説の刑事・小石川太一(内藤剛志)の家。 義賊的な反応を繰り返して、メディアやネット上ではヒーロー扱いされている「怪盗ねずみ花火」。小石川は長年その事件を追っているが、7年前の窃盗事件以来、鳴りを潜めてまもなく時効を迎えようとしていた。 小石川は定年間近で、奇しくも定年になる日と怪盗ねずみ花火の時効の日が同じということもあり、「警察の威信にかけ、必ずホシを挙げる!」と息巻いていた。 その捜査に専念するため、ミタゾノさんたちは小石川宅の掃除や食事などを任された。 怪盗ねずみ花火の数少ない手がかりは、右腕に刻まれたネズミのタトゥー。これは7年前に小石川が追い込み、ねずみ花火が柵を飛び越えた時に服が破れて見えた者だった。 その手掛かりとなるタトゥーを意外なところで発見することに…。 ■懇意にしている相手がまさかの容疑者に 小石川には懇意にしている女性がいた。小料理店を営む女将・麻生仁美(相田翔子)で、5年くらい前から小石川はその店に通い、仕事の疲れやストレスを発散していた。 そんな仁美が、小石川の家を訪ねてきた。定年までの残り少ない時間、怪盗ねずみ花火について家で作戦を練っていた小石川に、料理を作ってあげようと思い、材料を持ってやってきたのだった。 仁美が料理をし始め、服の袖を上げた時、右腕にネズミのタトゥーがあるのを小石川は見つけてしまう。 怪盗ねずみ花火は、とある児童養護施設に多額の寄付をしていたが、仁美が高校まで養護施設で育ったことも分かり、小石川は仁美が怪盗ねずみ花火なのではないかと疑い始める。 ■犯人逮捕か再婚か、小石川にとって最大の難問が降りかかる 小石川は母親・加代子(草村礼子)と同居しており、食事を作りに来てくれた仁美を気に入り、小石川との再婚に賛成している。 小石川の娘・明菜(水嶋凛)は、小石川が仕事を重視して家庭を顧みず、亡き母の死に目にも会えなかったことを今も責めていて、「自分だけ幸せになるなんて許さない」と再婚に反対。 小石川自身は、仁美が怪盗ねずみ花火だと信じたくないが、いろんな証拠が上がってきたことによって、確信しているようだ。部下たちが容疑のかかった仁美を追って小石川の家まで来ているので、決断する時が迫ってきた。 「仁美さんと結婚できなきゃ、俺を待ってるのは孤独死だけだ」と悲壮感を漂わせ、「私は必ずホシを挙げない!」と宣言してしまう小石川。 時間が迫るなか、いろんな真実が明らかになる。 娘・明菜は配信者への投げ銭で多額の借金があり、それで父親の再婚を反対していた。いろんな難事件を解決してきた伝説の刑事・小石川は、実は推理小説やミステリーが大好きな母・加代子の力を借りていて、イヤホンで指示を聞いて操作していたことが判明。 「ホシを挙げない」と宣言した小石川は、仁美にプロポーズをする。しかし、仁美は「私が慕っていたのは優秀な刑事の小石川さんなんです。マザコン刑事に用はありませんので」と断った。 そんな様子を見ていた加代子は「最後の事件は自分の力で解決しな」と小石川の背中を押した。 ■事件解決の場所は刑事ドラマでお決まりの崖の上 そして、刑事ドラマでお約束の“崖”にやってきた小石川たち。そこには仁美がいた。小石川は「私が追っている連続窃盗犯は、時効直前で児童養護施設に多額の寄付をしています。その金額は5040万円。小石川が調べて分かったのは、仁美が売却した小料理店の値段が5040万円だったということ。 仁美は自分が連続窃盗犯であることを認めた。必死に捜査している小石川の姿を見るのがツラくなって、真実を話して小石川に逮捕してもらうつもりだったと告白。 仁美の望みは指輪(結婚)ではなく手錠(逮捕)だった。そこで小石川が決断。手錠をかけて逮捕すると思わせておいて、薬指に指輪をはめ、改めてプロポーズした。「結婚してください。あなたは絶対に逃がさない」と。 罪を償わせ、その後、2人で幸せになる。それが小石川の選択だった。桜いわく「前代未聞の、逮捕アンドプロポーズ」で、予想していない形でのハッピーエンドとなった。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部