銅と亜鉛の合金「真ちゅう」を盗品と知りながら買い受けたとして、中国籍の男らが逮捕された事件で、兵庫県警国際捜査課と捜査3課、姫路署などは12日、男らが別の盗品も買い取っていたとして、盗品等有償譲り受けと組織犯罪処罰法違反の疑いで、中国籍で金属くず買い取り会社役員の男(65)=神戸市西区=ら2人を再逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。 捜査関係者によると、他に再逮捕されたのは、親族で同社社員の女(37)=同区狩場台1。 2人は昨年9月23日、同市西区押部谷町和田にある同社敷地内で、真ちゅう約950キロを盗品と知りながら、約74万4千円で買い取った疑いが持たれている。 この金属窃盗事件では、県警が今年2月20日、盗品と分かった上で真ちゅう約1トンを買い取った疑いで会社役員の男ら2人を逮捕。2人は容疑を否認していた。 この事件に絡み、県警は三木市の金属加工会社から真ちゅう約1トンを盗んだとして、窃盗などの疑いでベトナム国籍の男2人=公判中=を逮捕しており、捜査関係者によると、真ちゅうを会社役員の男の会社で売却したと説明していた。 押収した伝票などから、ベトナム国籍の男は昨年4月から9月にかけて約80回にわたり、銅や真ちゅう計約60トン(約6千万円相当)を持ち込んでいたとみられ、県警が裏付けを進めている。