玉川徹氏「お金に対して感謝しているだけ…愛が得られるわけではない」配信“投げ銭機能”の議論で私見

元テレビ朝日社員の玉川徹氏が13日、コメンテーターを務める同局「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)に出演。11日に東京都新宿区の路上でインターネットで動画の生配信中だった女性が刺されて死亡した事件について言及した。 捜査関係者によると、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された男(42)は「貸した金を返してくれなかった」と供述。「2023年1~2月ごろから女性と連絡が取れなくなった」とも説明しており、警視庁捜査一課が経緯を調べている。 男は事件当日に栃木県小山市の自宅を電車で出発し、配信動画で女性が新宿区の高田馬場駅に着いたのを確認して同駅に向かったとしている。警視庁は13日、容疑を殺人に切り替えて送検。小山市の容疑者宅を家宅捜索した。 21年2月に動画配信を通じて女性を知り、配信者の応援などで現金を送る「投げ銭」をしていた。22年8月ごろから女性の勤務先の飲食店に通い、金を貸すようになった。「生活費や携帯料金などで200万円を超える金を貸した。貯金を崩し、消費者金融に借金をした」と話している。 23年に貸した金の返済を求めて提訴。訴訟記録によると、生活費などの名目で金を無心され、22年9~11月に10回以上、計約254万円を送金したと主張した。判決は女性に返済分を除く約250万円の支払いを命じた。昨年1月、栃木県警に「判決が出たが相手の所在が不明になり、金を返してもらえない」と相談していた。 玉川氏は「この事件の本質は、やっぱり金銭トラブルの恨みと、可愛さ余って憎さ100倍といったところなんだと思うんですよね。それで起きた犯罪だと思う」と自身の見方を述べ、「投げ銭というのが、どうしても個人的には理解ができなくて。投げ銭したからって、投げ銭した個人に対する感謝じゃないわけだよね?お金に対して感謝しているだけでしょう、どうせ。さらにいえば、それで何かの愛が得られるわけではないしね」と“投げ銭機能”に言及した。 ここで「(投げ銭すると、感謝の)反応がもらえる」という意見が出ると、玉川氏は「むしろ、例えば男女関係の中でいえば、お金目当てだと思われたら返って冷めるけどね、リアルでは。だから、これ(投げ銭機能)がなんでこんなに繁盛しているのか、僕には、個人的には理解できませんね」と強調。 社会起業家の石山アンジュ氏が「有名になりたいアーティストとか、自分の活動をしていて応援してほしいみたいなもので」と説明すると、玉川氏は「でも金目当てでしょ」と斬り捨て、MCの羽鳥慎一アナウンサーも「配信側は、うーん、どうですかねえ、全員がそうだとは言い切れないし分かりませんけれども、でもその要素は強いのかなという印象はあります」と言葉を選びながら肯定した。 さらに、玉川氏は「別に応援だけだったら、投げ銭なくてもいいじゃない。だから、金目当てだろうなって思っちゃうから、むしろそんなところに投げ銭をする気持ちには逆に全くなれない」と自身の考えを述べ、羽鳥アナは「という考えを持っている人は、きっとこういうところにハマらないんだと思うんですけど、こういうところにしか存在感を示す場所がないという人がいるのかなあというところもあるんでしょうが、ただ、やっぱり配信する側も、やりたいという気持ちがあるわけですからね」と話した。 石山氏は「そうですね。それで反応を得られるとか、一緒に夢を追っていくみたいな、そういういい側面もあるとは思うので、リスク等考えながらこの市場が広がっていくといいなと思います」と言い、羽鳥アナは「ただ、その裏には本当に危険、リスクがあるということを理解しながらの配信が、本当に命にかかわってきますので、大事なのかなと思います」と最後にコメントしていた。

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