長崎県北松佐々町発注の公共工事の入札を巡り、官製談合防止法違反(入札妨害)などの疑いで逮捕、送検された町長の古庄剛容疑者(77)が辞職する意向を固めていることが13日、関係者への取材で分かった。「責任を取って町長の職を辞するつもりだ」と話しており、辞職願の提出時期は調整中という。 関係者は、古庄容疑者が辞職の意向を固めた時期について「現時点で辞職の意思があるということ。どの時点で固めたかは言えない」と明言を避けた。認否も「話すことができない」とした。健康状態に問題はないという。 古庄容疑者の辞職が月内など早い段階で議会に認められれば、6月に予定される町長選の日程(10日告示、15日投開票)も前倒しになる可能性がある。庁内などには4月中に実施されるとの見方もある。 県警によると、昨年7月にあった町営団地の給水管改修工事の指名競争入札で、古庄容疑者が、同町の元会社員、山口情二容疑者(62)=公競売入札妨害の疑いで逮捕、送検済み=に最低制限価格に近い金額を漏らし、同町の木田栄三容疑者(53)=同=が代表取締役を務める「山龍」に最低制限価格に近い価格で落札させた疑いが持たれている。