静岡・袋井市を走行中のドライバーが目撃した思わぬ場面。 「ドン!」と音がして、歩いてきた歩行者とすれ違いざまに接触したのです。 運転していた女性: 絶対当たらないという感じだったが、当たったのですごくビックリした。 というのも、実はこの歩行者の正体は、わざと車にぶつかりに来る、いわゆる“当たり屋”だったのです。 17日、派遣社員の鈴木敏朗容疑者(52)が詐欺の疑いで逮捕されました。 事件は、袋井市の道幅の狭い道路で起こりました。 男はこうした、車とぶつかっても不自然ではない場所を選んで犯行に及んでいたとみられます。 運転していた女性: (男に)「腕は大丈夫ですか?」と聞くと、「腕は全然大丈夫だよ。でも携帯がね…」と。 鈴木容疑者は、もともと割れていたスマートフォンをドライバーに見せ、買い替えるための代金として現金約3万円をだまし取ったとみられています。 さらに鈴木容疑者は、同様の当たり屋行為で2025年2月にも逮捕されていて、他にも、眼鏡や時計が壊れたと訴える事故が複数件確認されているといいます。 調べに対し、鈴木容疑者は「借金の返済や生活費の足しにするために詐欺をした」と話していて、警察は少なくとも数年前から犯行を繰り返していたとみて余罪を調べています。