飲食店で女性店員の下半身を触ったとして、滋賀県警は18日、不同意わいせつの疑いで、県内の警察署に勤務する男性巡査(21)を書類送検したと発表した。県警は同日付で停職3カ月の懲戒処分とし、巡査は依願退職した。 書類送検容疑は、昨年12月中旬、県内の居酒屋で女性店員に対し、着衣の上から下半身を触った疑い。巡査は容疑を認め、「被害者に申し訳ない気持ちでいっぱいです」と話しているという。 県警監察官室によると、閉店後に居酒屋の店長が県警に相談し、被害が発覚した。巡査は同僚3人と飲食しており、犯行当時はビールやサワーなど20杯以上を飲酒していたとみられる。 県警は逮捕しなかった理由を「証拠隠滅や逃亡の恐れがないため」と説明。巡査の氏名や所属については「プライバシー保護」として明らかにしなかった。 監督責任を問い、巡査の上司にあたる警察署地域課の50代警部補を所属長注意とした。同席した同僚3人については、1人の20代男性巡査を「犯行に気付きながら制止しなかった」として所属長訓戒とし、残り2人は「酔いつぶれて犯行に気付かなかった」として処分はせずに口頭で厳重に注意した。 山口剛首席監察官は「調査結果を踏まえて厳正に処分した。被害者と県民にお詫び申し上げます」と謝罪した。