「安全神話ではダメだということを栄佐久さんは申し上げておりました」元福島県知事の佐藤栄佐久さん死去

元福島県知事の佐藤栄佐久さんが19日未明、老衰のため亡くなりました。 85歳でした。 「号外でーす」 福島市では新聞の号外も…。 ■号外をもらった人 「びっくりですよね」 訃報を聞いた県民は? ■県内の女性は(70代) 「いや本当驚きました。福島県を良くしてくれるだろうってみんなの期待を背負っていた方ですよね。残念な面もありますけど、偉大な方ですね、はい」 1988年に福島県知事に初当選した佐藤栄佐久さん。「ふくしま国体」に「うつくしま未来博」など次々とビッグプロジェクトを成功させます。その一方で原子力発電に関して国に注文を付けるなど「物申す知事」とも呼ばれました。親交の深かった瓜生県議は、当時を振り返って…。 ■県民連合 瓜生信一郎議員 「栄佐久知事が原発政策に対しては大きな矜持を持って臨んでいられました。安全神話ではダメだということを栄佐久さんは申し上げておりました」 2002年に発覚した東京電力のトラブル隠し問題などを受けて、核燃料サイクル政策に異議を唱え、東電のプルサーマル計画に反対した佐藤さん。県民の安全を第一に考え、日々、汗を流していたと言います。ただ、2006年に状況は一変します。東京地検特捜部が佐藤さんを収賄の疑いで、逮捕したのです。県発注のダム工事に関連して、賄賂を受け取ったとされ、起訴。最後まで、無罪を主張しましたが、懲役2年執行猶予4年の有罪判決が確定しました。その人生は、激動、そのものでした。 ■県民連合 瓜生信一郎議員 「福島県政を担っていただいた大きな功績を残された方でありますので心からご冥福をお祈りしたいと思います」

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