学習塾の教え子の少女の裸を撮影したとして、愛知県警少年課と豊田署は14日、児童買春・ポルノ禁止法違反の疑いで、全国に90校を展開する学習塾「慶桜個別指導学院」の実質的経営者、近藤諭容疑者(38)=同県刈谷市稲場町=を逮捕した。
逮捕容疑では2011年6月と昨年10月ごろ、教え子の16歳と17歳の女子高生をそれぞれ自宅に連れ込み、カメラで裸を撮影したとされる。「冗談のつもりで撮影した」と容疑を認めている。
県警によると、今年1月に匿名の通報があり発覚した。県警は容疑者宅のパソコンから、未成年とみられる少女のわいせつ画像などを大量に押収。ほかにも被害者がいるとみて調べている。
近藤容疑者は岐阜県内の元中学校教諭。04年3月、元教え子にわいせつな行為をした同県青少年健全育成条例違反で逮捕され、懲戒免職になった。学習塾では「加藤拓也」の偽名を使い、過去の経歴が発覚するのを恐れていたとみられる。
今年2月27日には、女性講師(33)を殴ったとして傷害容疑で逮捕され、今月8日に起訴されていた。
慶桜個別指導学院のホームページなどによると、同学院は近藤容疑者の妻が社長の「オズコミュニケーション」(刈谷市)が経営。07年に設立され、小中高校生を対象に14都府県に直営6校、フランチャイズで84校を展開する。