LINEで“逮捕状の画像” 警察や検事名乗る男に要求され70歳代男性が150万円被害

八戸警察署によりますと、先月上旬頃、青森県内に居住する70歳代の男性の自宅電話に、デジタル庁通信管理局の「長谷川浩二」を名乗る男から電話があり ・あなたの携帯電話が不正に契約されています。 ・2時間以内に新宿警察署に被害届を出してください。 と言われました。 更に、新宿警察署のカツラギを名乗る男が電話口に出て ・特殊詐欺の大ボスであるカンダを逮捕したところ、あなた名義の口座に被害金約1億7000万円が振り込まれているのが確認できた。 と言われた後、LINEでやり取りを継続するように指示されました。 その後男性は、カツラギとLINEメッセージや通話でやり取りするなかで、株を保有していることを伝えてしまったところ、 ・あなたに逮捕状が出ています。 ・あなたの持ち株が犯罪に絡んでいる可能性があります。 と言われるとともに、LINEメッセージで逮捕状の画像を示されました。 その後、検事と称するLINEアカウント「石原聡」とやり取りするように指示され、石原からLINEメッセージや通話で ・株を調査するため、株を売って、その売上金を金融庁の口座に送ってください。 と言われたことから、男性は所有していた株を売却した後の4月9日、県内の金融機関の窓口で、指定された個人名義口座に株の売却代金である現金150万円を送金しました。 しかし振込後、カツラギ、石原のLINEアカウントが削除されたことから、被害に気が付いたということです。 警察は犯人はLINEなどで連絡を取り合い、逮捕状や警察手帳などを見せて信じ込ませようとしますが、警察がLINEなどで連絡することはないとして注意を呼びかけています。

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