交通事故後に搬送された静岡県島田市の病院で、看護師にけがを負わせたとして傷害容疑で逮捕された広末涼子容疑者。4月10日には10日間の勾留が認められ、現在は浜松西署に勾留されている。 「涼子ちゃんが逮捕されたことはニュースを見て初めて知りました。それはショックですよ」 そう語るのは、横浜市内でレストランを営む広末容疑者の叔父だ。広末といえば高知県出身のイメージだが、彼女の母親は横浜出身。その母親は3人きょうだいの末っ子で、長男、長女は現在も横浜在住。次女だった広末の母親だけが高知県に嫁いでいた。広末の母の兄にあたる、叔父が続ける。 「涼子ちゃんのことは、僕らよりお店に来るお客さんの方がよく知っていて、いろいろと教えてくれるんですよ。今回はニュースで見てびっくりしました。芸能界は大変なところだから、疲れちゃったのかもしれないね」 ともにレストランを経営する叔父の妻も、心配した表情でこう語る。 「涼子ちゃんはとにかく優しい子なんですよ。それに一本気のところもあって頑張ってきたでしょ。3人の子育てもちゃんとやってきたし、働きっぱなしで休む時がなかったかもしれないです」 じつは広末は、祖母のことをずっと気にしていたという。 「私たちは母親(広末の祖母)と同居していました。涼子ちゃんはおばあちゃん子で、おばあちゃんが入院しているときは、しょっちゅうお見舞いに来ていたんです。子供も一緒にお見舞いにくることもありました。 涼子ちゃんが高校時代に高知から出てきてからは、横浜にある涼子ちゃんの母親の姉の家に居候していてね。母親の姉がずっと涼子ちゃんの面倒を見てきたんです。“横浜の母”のような存在でした。うちのレストランにも来ていましたし、祖母のところにも来ていて、皆で涼子ちゃんのことを心配していました」 広末は叔父が経営するレストランを、テレビ番組で紹介したことがあった。その時のテレビ画面の写真は店内に飾ってある。この時のことを、広末の叔父はこう振り返った。 「番組で涼子ちゃんが紹介してくれた四川風スパゲッティーが、それ以来うちの看板メニューになっちゃって。涼子ちゃんは私(叔父)のことを『サンキューおじさん』と言っていましたね。僕がよくサンキューと口にするもんだから、そう呼ぶようになりました」 そんな広末は近年、度重なる“別れ”を経験していた。彼女の“神奈川の家族”とも呼べそうな、母方の親戚を相次いでなくしていたのだ。 「昨年7月に、涼子ちゃんの祖母が亡くなったんですよ。葬儀では涼子ちゃんがすごく泣いてね。本当にずっと泣いていました。 祖母が亡くなる前には、長年涼子ちゃんの面倒を見てきた叔母の旦那さんも亡くなりました。事故だったんです。涼子ちゃんも寂しい思いをしたでしょうね……」 高校時代に親元から離れ、地元・高知から遠く離れた東京で暮らしてきた広末。広末にとって横浜は、「第2の故郷」ともいえる場所だろう。そこの親族を喪ったことは、心に大きなダメージを与えたに違いない。