飼っていた犬を係留せずに逃がして、近隣住民にかみ傷を負わせたとして、広島県警は15日、同県庄原市の農家の男(44)を過失傷害と県動物愛護管理条例違反の疑いで逮捕し、発表した。調べに対し、「犬を所有していたことはなく、逮捕されるいわれはない」と容疑を否認しているという。 庄原署によると、男は昨年5月7日午後5時45分~55分ごろ、自宅の敷地内で飼っていた雑種の中型犬1匹を鎖でつなぐなどの対応をとらず、近くに住む女性(28)の両手にかみつかせ、重傷を負わせた疑いがある。 男は過去にも複数回、自宅から犬を逃がしたことがあったといい、署が悪質と判断して逮捕に踏み切ったという。 現場は広島県東部の山間部。(山中由睦)