丸山隆平主演映画『金子差入店』で主人公の家族の日常を揺るがす事件に関わる男たちを演じた岸谷五朗、甲本雅裕、北村匠海の新場面写真が解禁された。 第29回釜山国際映画祭のコンペティション部門〈NEW CURRENTS〉に出品された本作は、刑務所や拘置所への差入を代行する「差入屋」の物語。厳しい審査や検閲がある差入のルールを熟知し、面会に行くことができない人たちに代わって面会室に出向く「差入屋」を営む家族の絆と、彼らが巻き込まれる不可解な事件を描く。 キャストには差入店の店主・金子を演じる丸山のほか、真木よう子、三浦綺羅、川口真奈、北村匠海、村川絵梨、甲本雅裕、根岸季衣、岸谷五朗、名取裕子、寺尾聰が集結。監督はオリジナル脚本も手掛けた新鋭・古川豪が務め、主題歌は古川監督が助監督を務めた『東京リベンジャーズ』シリーズで結んだ縁からオファーされたSUPER BEAVERの「まなざし」に決定している。 北村匠海が演じるのは、金子(丸山隆平)の息子の幼馴染・花梨を殺害した小島高史。母こず江(根岸季衣)と二人暮らしをしていた小島は、花梨とは何のかかわりもない男。事件発生後間もなくして小島は逮捕され、こず江は金子に差し入れを依頼する。そこから金子は小島との面会を繰り返すこととなり、「なぜ、何のために殺したのか」という疑問と怒りに身を焼かれる日々を過ごすこととなる。北村主演の『東京リベンジャーズ』シリーズで助監督を務めていた古川監督は、北村とはお互いに人となりをよくわかっている間柄。写真には、殺害後に血まみれのまま人通りの多い交差点を練り歩く姿が収められている。 また、岸谷五朗が演じるのは、女子高生・二ノ宮佐知(川口真奈)の母親を殺害した容疑で逮捕された横川哲。前科のある横川は、出所直後にも関わらず犯行に及び、押し入り強盗の末に佐知(川口真奈)の母親を殺害したとして拘置所に収容されていた。自身の母を殺されたはずの佐知は彼との面会を求めて毎日拘置所を訪れており、その渦中で佐知と金子は出会う。そして事件の弁護士である久保木から詳細を聞いた金子が佐知に歩み寄ることから事件は動き出していく。解禁された写真では、凄みの奥に物悲しさも同居させた表情を浮かべ一点を見つめている。 そして甲本雅裕が演じるのは、金子と古くから知り合いの弁護士・久保木。加熱式タバコをくわえて目線を落とす哀愁が漂うカットが解禁された。数多くの事件を担当する中で横川の事件を担当することになった久保木は、横川が殺害に及んだ理由など事件の詳細を知り、抱えきれなくなって金子にすべてを話すため、夜な夜な金子差入店を訪れる。 人間の可笑しさと切なさ、ダークサイドから希望に満ちた光までを追いかけるヒューマンサスペンス『金子差入店』は5月16日(金)より全国公開。