麻薬(THC)施用やコカイン所持の疑いで暴力団組員の男ら4人が4月23日、逮捕されました。THC施用での逮捕は、2024年12月の麻薬取締法の改正後、静岡県内では初めてです。 麻薬及び向精神薬取締法違反の疑いで逮捕されたのは、静岡県磐田市国府台の無職で稲川会系組員の男(27)、御前崎市佐倉の自称建設業の男(27)、磐田市下太の建築業の男(27)、磐田市安久路の解体業の男(23)です。 警察によりますと4人は4月2日、静岡県西部地区の20代男性から20万円を脅し取った疑いで逮捕されていました。その取り調べの中で、採尿の鑑定結果から、組員の男と自称建設業の男、建築業の男がTHCを施用している疑いがあることがわかりました。また、解体業の男は自宅の捜査でコカインを若干量、所持していた疑いがあるとわかったため、警察は4人を逮捕しました。 THC施用で逮捕された男3人は、3月中旬から4月上旬までの間、静岡県内で施用していたとみられます。 警察の調べに対し、組員の男と建築業の男は容疑を認めていて、自称建設業の男と解体業の男は容疑を否認しているということです。 警察は、麻薬の入手経路を調べるとともに、暴力団が関与していないか、詳しく調べる方針です。 2024年12月12日に「改正麻薬取締法」が施行され、THCについて残留限度値が設けられ、この値を超える量のTHCを含有する製品等は「麻薬」に該当し、使用についても罪に問われることになりました。静岡県内でこの法律違反による逮捕は、今回が初めてです。