4月2日、長浜市の住宅で冷凍庫の中から女性の遺体が見つかり、この家に住む親子ら3人の男が死体遺棄の疑いで逮捕された事件で、大津地検は、女性の夫を23日付で起訴しました。また、県警は亡くなった女性への暴力があったとして傷害の疑いで親子を再逮捕しました。 死体遺棄の罪で起訴されたのは、女性の夫・63歳です。 起訴状によりますと、夫は自身の妻・当時53歳が亡くなっていることを認識しながら、葬儀などを執り行うことなく、2020年の9月ごろから4月2日までの間、長浜市四ツ塚町にある住宅で、遺体を冷凍庫に入れて放置し遺棄したとされています。この事件は、大阪府警から別の事件の検死現場にあった遺書に長浜市四ツ塚町の住宅に住む親子らが死体遺棄に関与したという内容が記されていたことから、情報提供を受けた滋賀県警が住宅を捜索し冷凍庫から遺体を発見。この家に住む親子2人と、夫を逮捕したものです。 なお、県警は、死体遺棄現場の住宅に住む無職の父親・72歳と、長浜簡易裁判所事務官の息子・49歳を傷害の疑いで再逮捕しました。警察によりますとこの家に住む親子は共謀のうえ、2020年8月下旬から9月上旬にかけて亡くなった女性の頭部や、顔面などを殴るなどして、全治2週間程度のケガを負わせた疑いがもたれています。 事件当時、亡くなった女性は、長浜市の親子の住宅に3人で住んでいたという事です。また、警察によりますと亡くなった女性は、傷害事件が起きた2020年の9月上旬頃までは生きているのが確認されていて、亡くなったのは親子の住宅と見られています。警察は、この親子の認否について明らかにしていません。