「北朝鮮のIT技術者、血盟中国の軍事技術奪取…公安に逮捕・拘禁」

中国に派遣された北朝鮮のIT人材が中国の軍事技術を奪取した事実が現地当局により摘発されたという。 対北朝鮮消息筋によると、北朝鮮の労働党軍需工場部傘下組織が中国の瀋陽に派遣したIT技術者が先月ノートパソコンを所持したまま宿舎を離脱して潜伏していたところを中国公安に逮捕され拘禁された。 中国公安の捜査過程でこの技術者のノートパソコンには中国の武器など軍需技術をハッキングした情報があふれていたという。公安の追及に対し技術者は中国の軍事技術情報奪取行為をすべて自白したという。 技術者が検挙された事実を知った北朝鮮は、同じ場所で活動するIT人材全員を緊急帰国させたという。北朝鮮が中国を相手にした情報収集活動が露出することを懸念してこのように決めたとみられる。 北朝鮮のハッキング組織が韓国をはじめとする各国の軍需機関や企業を相手に情報奪取を試みるのは何回も確認されているが、血盟である中国を相手に情報を得ようとしたことが摘発されたのは異例だ。 対北朝鮮消息筋は「今回の事件は北朝鮮が軍事力強化に向けハッキング攻撃範囲を中国にまで拡大したことを示す」と評価した。 技術者を中国に派遣した軍需工場部は労働党の軍需工場政策を執行する機関だ。核・ミサイル開発計画など主要な国防事業全般を担当する。国連安全保障理事会の制裁対象だ。 この機関は北朝鮮偵察総局と国防省と同じくオンラインで外貨稼ぎや防衛産業技術を奪取するIT人材組織を運営するものと韓米当局の捜査で何回も確認された。韓国外交部が昨年末に制裁対象に指定した「313総局」も軍需工場部の傘下機関だ。 軍需工場部や偵察総局が中国と東南アジアなど海外各地に派遣したIT人材は複数人が合宿しながら仮想空間で身分を偽装して活動しているとされる。 技術者のPCから見つかった中国の軍事技術情報が具体的にどんなものかは確認できていない。ただ北朝鮮が最近集中的に開発している無人機関連情報である可能性が提起される。 北朝鮮は最近ロシア・ウクライナ戦争の経験を活用して小型無人機開発と無人機運営システムの確保に注力している。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加