29日夜、西鉄久留米駅のホームで17歳の女子高校生と36歳の女性の顔を続けざまに殴った疑いで逮捕された46歳の男について警察は北海道の陸上自衛隊南恵庭駐屯地に所属する自衛官であることを明らかにしました。 この事件は29日午後10時半ごろ、福岡県久留米市の西鉄久留米駅のホームで電車を待っていた36歳の会社員の女性に「どけ邪魔だ」と大声で怒鳴り頬を殴る暴行を加え、続けざまに近くにいた17歳の女子高校生に頬を殴る暴行を加えたとして大坪政孝容疑者(46)が現行犯逮捕されたものです。 女性2人にけがはなく、その場にいた36歳女性の知人の男性が大坪容疑者を羽交い絞めにして取り押さえたということです。 取り調べに対し大坪容疑者は「正直なところ、かなり酒に酔っていて覚えていません」などと話し、容疑を否認しています。 その後の警察の調べで、大坪容疑者について北海道恵庭市の陸上自衛隊南恵庭駐屯地に所属する一等陸曹だったことが明らかになりました。 南恵庭駐屯地によりますと大坪容疑者は休暇中で福岡県に帰省していたということです。 陸上自衛隊恵庭駐屯地司令の鹿子島洋陸将補は「被害に遭われた方には心からお詫び申し上げます。警察の調査に全面的に協力するとともに、判明した事実に基づき対処したいと考えております。このたびの事案を受け、所属隊員に対する服務指導および教育を再徹底し、規律心の向上をはかり、再発防止に万全を期する所存です」とコメントしています。