福岡県直方市が発注した施設の修繕業務で便宜を図る見返りに電動工具などを受け取ったとして市の職員の男が逮捕された事件。 市の職員の男(43)が、「こういう工具が欲しい」などのメッセージを業者側に送っていたことが新たにわかりました。 直方市建築管理課の森健悟容疑者(43)は2020年6月から去年4月にかけて、学校や消防施設の空調やトイレの修繕工事に関する随意契約で市内の土木工事会社を選定するなどの便宜を図った見返りに、電動ドリルなど十数点を受け取った疑いが持たれています。 土木工事会社の役員ら2人も1日、贈賄の疑いで書類送検されました。 捜査関係者によりますと、森容疑者は「こういう工具が欲しい」などのメッセージをSNSで業者側に送信。 同じシリーズの電動工具を集めて、趣味の「日曜大工」で作った家具などとともに自身のSNSに掲載していたということです。 警察は、森容疑者が50万円未満の随意契約を実質的に1人で選定できる立場を悪用して犯行に及んだとみて捜査を進めています。