東京・渋谷のバーで無許可で女性従業員に接待をさせたとして、経営者の男が風営法違反の疑いで警視庁に逮捕された。 5月1日に逮捕が発表されたのは、ペルー国籍のカラスコ・ディアス・ウィルベルト・ケルウィン容疑者(40)。カラスコ容疑者は4月29日夜、自身が経営する渋谷区・道玄坂にあるバー『MAISON SWEET DREAM』で、20代の女性従業員を男性客の隣に座らせ、接待営業をさせたとされている。 「20代の女性従業員はバスローブ姿だったそうです。店内は一見、カウンター席だけに見えるのですが、奥になぜかバスタブがあり、それを取りまくように革張りの高級ソファが置かれた『VIP席』がありました。 通常は50分5000円で飲み放題なのですが、60分1万3000円の『VIPコース』を注文すると、女性従業員が水着姿になって店内のジェットバスに入り、客はVIP席でその姿を眺めながら飲めるという趣向になっていました。カラスコ容疑者は’20年にこのバーをオープンさせてから、少なくとも1億円の売り上げがあったと話しているようです。」(社会部記者) 実はこのバー、’22年に『週刊SPA!』で紹介されている。同誌の記事によると、当時の女性従業員の衣装はランジェリーで、事務所に所属しないフリータレントたち、というふれ込み。グラビア事業も手がけているオーナーが、“タレントたちが、活動しながら他にも収入を得られるように働かせている”と説明していた。 ◆「正しい営業」と主張するカラスコ容疑者 《「衣装は全部、自前です。全部で50着くらいあって、家でもずっとランジェリーでいるくらい好きなんですよ」 そう話すのは、キャストの○○ちゃんだ。同店で働きつつ、 グラビア写真のSNS投稿やライブ配信を中心に活動しているという彼女。「今日は力ッコイイ系で攻めました」という黒いボンデージ風衣装がバッチリ決まっている。》(『週刊SPA!』より) 記事は「入浴サービス」には触れていなかったが、ジェットバスには言及しており、“オーナーのこだわりで300万円もかけた”と紹介されていた。 カラスコ容疑者は渋谷署の調べに対して「自分としては正しい営業をしており逮捕されたのは納得できない」と話しているという。 「通常のバーであれば、風俗営業の許可は必要ありません。ただ、キャバクラのように客への接待がある場合は必要となります。ガールズバーやコンカフェは風俗営業の許可を取っていないと、場合によっては違法営業と判断される場合がある“グレー”な業態です。 特定の客とずっと談笑していたり、お客さんのカラオケに手拍子をたたくことも、厳密には接待行為にあたるとされます。摘発されたケースでは、カウンターの外で客の席についたり、わいせつ系のサービスをした場合が多いようです。 ’23年に摘発された池袋のガールズバーは、外からガラス越しにバニーガール姿の従業員が丸見えでした。目立ち過ぎたのもありますが、女性従業員の胸の谷間にチップを挟むという過激サービスが問題視されたようです」(風俗ライター) 「正しい営業」とはいえなかったようだ。