7日夜に東京メトロ南北線「東大前」駅で発生した無差別切りつけ事件。逮捕された男は警察の調べに対して、「教育熱心が度がすぎると子どもが犯罪を犯す」などと供述していることが分かりました。 ■「教育熱心すぎると…」東大前切りつけ男の身勝手な動機 戸田佳孝容疑者 「教育熱心な世間の親に対し、度が過ぎると子どもが犯罪を犯すと示したかった」 殺人未遂などの疑いで送検された戸田佳孝容疑者(43)。7日、東京・文京区の東大前駅で男子大学生の頭などを包丁で切りつけ、殺害しようとした疑いがもたれています。 黙秘していた男が供述を始めました。 戸田佳孝容疑者 「過去に自分自身、教育熱心な親のせいで不登校になり苦労した。東大を目指した教育熱心な世間の親たちに、あまりに度がすぎると子どもがぐれ、私のように罪を犯すと世間に示したかった」 記者 「戸田容疑者が数年前から住んでいたというのが長野県・生坂村の住宅です。家の前には段ボールや農機具などが散乱していて、かなり生活感があります」 近所の人などによりますと、戸田容疑者は4年ほど前に空き家だったこの家に引っ越してきて、1人で暮らしていたといいます。 戸田容疑者を知る人 「ニコニコしているし、あんまり沈んだ顔は見たことがない」 「おとなしい感じの普通の方だと思っていた。“どうして”というような、何があったんだろう」 ■「教育虐待を連想しやすい」駅で犯行に 7日、戸田容疑者は電車で上京。午後4時すぎには東京大学の周辺を徘徊していたといいます。その後、スーパーなどに立ち寄って、午後6時20分すぎ、犯行現場となる東大前駅に入ります。 戸田佳孝容疑者 「名前に東大と付いていて、世間の人たちが教育虐待を連想しやすいと思った」 そして午後7時前、電車がホームに入ってくると、大学生の後ろに並び、扉が開いたところで大学生の頭を包丁で切りつけたのです。 戸田容疑者は被害者の大学生とは面識がなく「たまたま近くにいたので狙った」と話しているということです。