多発するひき逃げ事故 相手に「大丈夫」と言われたとしても・・・ 事故を起こした運転手の義務は?

埼玉県で、小学生の列に車が衝突し4人が重軽傷を負ったひき逃げ事件。 逮捕された中国籍の男は、「相手が大丈夫と言っていたのでその場から離れた」供述しています。 宮崎県内でも、今月、延岡市議会議員が車で自転車に衝突したものの、相手から「大丈夫」と言われ、救護していなかったことが発覚しました。 事故を起こした場合、運転手にはどんな義務があるのか、警察に聞きました。 今月14日、埼玉県三郷市で小学生の列に車が衝突し、児童4人が重軽傷を負いました。 逮捕された中国籍の男は、警察の調べに対し、「相手が大丈夫と言っていたのでその場から離れた」などと供述しているということです。 一方、県内では、今年1月に、延岡市議会議員が車で自転車に衝突する事故を起こし高校生にけがをさせたにもかかわらずただちに救護せず、警察への報告も怠っていたことがわかりました。 議員は事故当時、相手から「大丈夫です」と言われたため、通報などをしなかったと話しています。 たとえ、相手が「大丈夫」だと言っても、事故を起こした運転手が負傷者を救護するなどの義務を怠ると道路交通法違反に問われます。 (宮崎県警察本部交通指導課 米澤秀紀理事官) 「交通事故が発生した場合、その車両等の運転者は運転を直ちに停車して、負傷者がいれば、負傷者を救護する。それから、道路上の危険を防止する措置をとる。そして、警察に事故があったことについて報告する義務がある」 救護措置を怠るいわゆる「ひき逃げ」の事件は、県内では去年、26件発生し、ここ数年は、30件前後で推移しているということです。 (宮崎県警察本部交通指導課 米澤秀紀理事官) 「たとえ、相手が「大丈夫」と言った場合でも、相手を引き留めてでも警察に届け出る。相手が「大丈夫です」と言ってその場を去ってしまった。自分しか残っていない場合でも報告する義務があるので、必ず警察に事故を届け出てほしい」

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加