高速道路を逆走し、逃げたとして逮捕されたのはペルー国籍の男。関係者が「男の人物像」を語りました。 ■高速“逆走”ペルー国籍の男逮捕 うつむいて歩く、マスクをした短髪の男。逮捕・送検されたペルー国籍の会社員、ロッシ・クルーズ・ジョン・エリアス容疑者(34)です。 容疑者を知る人 「何年か前に日本に帰ってきた」 なぜ容疑者は逆走し、その後、逃走したのでしょうか。 18日、新名神高速道路の下り線で起きた6台が絡み、4人がけがをした事故。そのきっかけとなったのが…。 青い車の「逆走」です。この車を運転していたのがエリアス容疑者。 捜査関係者などによりますと、滋賀県の土山サービスエリア付近から三重県の鈴鹿パーキングエリアまで15キロ以上にわたって逆走した可能性があります。 19日、見つかったエリアス容疑者が乗っていた青い車。車体の前方には、何かに擦ったような大きな傷があります。 警察によりますと、この車は鈴鹿市の隣り四日市市の住宅街で見つかり、押収されたそうです。 発見現場の近所の人 「きのう朝10時ごろ、いつも散歩しているんですけど、青い車が止まっていました。逆走車が青い車と聞いて、ひょっとしてと思ったがまさかと思いました」 では、逃走していた容疑者をどのように逮捕したのでしょうか。 エリアス容疑者が見つかったのは、現場からおよそ50キロ、車でおよそ1時間以上離れた滋賀県長浜市です。 ■関係者が語る「男の人物像」とは エリアス容疑者を知る人に話を聞くことができました。 容疑者を知る人 「日本語は話せる、会話程度は全然できる。2年前に(日本で)アパートを借りていて(ペルーに)帰国して少し前にまた日本に。今は現場仕事をしているみたい、ソーラーパネルをたてる仕事」 20日、送検されたエリアス容疑者ですが、実は19日の朝、すでに見つかっていたことも明らかになりました。 エリアス容疑者が出頭したのは午前8時ごろのこと。その後、三重県に移送され、逮捕されたということです。 果たして、逆走は故意によるものなのか。 新名神高速を逆走し、車2台と衝突したにもかかわらず、逃走した疑いが持たれていますが…。 エリアス容疑者 「1台にしかぶつかっていない」 容疑を一部、否認しています。 エリアス容疑者が運転する車には他の同乗者がいたことも分かっています。警察が当時の状況を詳しく調べています。