女性の個人情報を不正に入手し、駅で待ち合わせるよう電話で要求したとして、郵便局員の男が逮捕されました。狙われたのは、郵便物に記載された携帯番号でした。 けさ、警察署に連行される男。強要未遂などの疑いで逮捕された能勢陽一容疑者(39)です。 職業は郵便局員。立場を悪用した犯行でした。 記者 「能勢容疑者は、こちらの郵便局に勤務し、郵便物から女性の個人情報を得ていたということです」 警視庁によりますと、能勢容疑者は今年1月、東京・大田区の蒲田郵便局で勤務中、「レターパック」に記載されていた20代の女性の携帯番号を不正に入手し、女性に電話をかけ、駅で待ち合わせるよう要求した疑いがもたれています。 電話口で伝えた内容は… 能勢容疑者(被害女性に対し) 「あなたを盗撮した動画をYouTubeにアップする。やめてほしければ、蒲田駅で待ち合わせしてほしい」 捜査関係者によりますと、被害にあった女性は当時、航空会社への入社が決まっていた大学生。 能勢容疑者は車で郵便物を配達中、女性が航空会社に郵送したレターパックだと確認したうえで、スマホで女性の電話番号などを撮影したということです。レターパックには、宛先、差出人、いずれも電話番号を記載する欄が確認できます。 郵便局の利用者からは不安の声が。 郵便局の利用者 「郵便局に対しては、信頼があってこそ個人情報とかを預けているので、その信用が崩れてしまうのかなと」 「うちにも20代の娘がいるので、そういう脅しは怖いですね」 能勢容疑者は容疑を認めたうえで、こう供述しているといいます。 能勢容疑者 「女性と話すきっかけが欲しくて、4、5年前からやっている。一方的に言葉を伝えることに、ドキドキして性的興奮を覚えた」 さらに、「女性の郵便物であれば、100件以上撮影した」とも供述しているということです。 日本郵便はJNNの取材に対し。 日本郵便 「現在、事実確認中で、コメントは差し控えたい。警察の捜査には協力して参ります」