「検察官の取り調べで精神的苦痛」特捜部が逮捕起訴の被告が国に賠償求める裁判始まる 国側は棄却求める 東京地裁

東京地検特捜部に逮捕・起訴された被告が検察官からの違法な取り調べで精神的な苦痛を受けたとして、国に賠償を求めた裁判がきょう(3日)から始まり、国側は訴えを退けるよう求めました。 この裁判は、2021年に詐欺などの疑いで東京地検特捜部に逮捕・起訴された太陽光発電関連会社の社長、生田尚之被告(50)が、検察官からの違法な取り調べで精神的な苦痛を受けたとして、国に1100万円の賠償を求める訴えを起こしたものです。 代理人弁護士によりますと、生田被告は、逮捕後の取り調べで黙秘を続けていたということですが、担当した検察官から「捜査機関がなめられたと思ったら、どうするか考えたら分かるはずや」などと、脅すような発言を受けたと主張しています。 取り調べの様子は録音・録画の対象で刑事裁判に向けた手続きで開示されたということです。 きょう、東京地裁で開かれた第一回口頭弁論で国側は訴えを退けるよう求めました。 具体的な主張については次回以降の裁判で示すとしています。

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