「グーネット」運営会社の元事業部長ら逮捕 3千万円詐取した疑い

中古車情報サイト「グーネット」を運営するプロトコーポレーション(名古屋市)から架空取引で会社の資金をだまし取ったとして、愛知県警は18日、同社元事業部長の伊藤隆弘(50)=名古屋市守山区大牧町、昨年11月に懲戒解雇=と、広告コンサルタント会社社長の嶋田正幸(51)=同県豊明市二村台2丁目=の両容疑者を詐欺の疑いで逮捕し、発表した。県警は、2人の認否を明らかにしていない。 捜査2課によると、2人は共謀し、2023年10月、プロト社の取引先会社がホームページ管理などの業務を受注したように装い、プロト社に約3100万円を取引先の会社の口座に振り込ませ、詐取した疑いがある。 資金はさらに、この取引先から嶋田容疑者が経営する会社に外注費名目で流れ、嶋田容疑者が現金で引き出したり、伊藤容疑者の個人口座に送金されたりしていた。取引先はうその請求書をプロト社に出しており、県警は伊藤容疑者が手口を考案し、指示したとみている。 プロト社が公表した調査報告書などによると、伊藤容疑者は不正を繰り返し、架空売上は2014年8月~24年3月で計約19億5900万円に上り、計約2億1300万円が流出したという。 プロトコーポレーションは「関係者に多大なご心配とご迷惑をかけお詫びする。再発防止策を着実に実行し信頼回復に努める」などとするコメントを出した。(高橋俊成)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加