「政治とカネ」を巡り自民党国会議員が2人続けて逮捕され、ここ最近は国政選挙や区長選が繰り返されてきた東京15区。今回の衆院選候補者の中で最年少の自民新人、大空幸星氏(25)はNPO法人での活動実績を訴え、小選挙区では一歩及ばなかったが、比例で復活した。 日付が変わった28日午前0時半ごろ、江東区の選挙事務所に姿を見せた大空氏は、約30人のスタッフや支持者を前に「ひとえに私の力不足。申し訳ありませんでした」と敗戦の弁を述べた。 15区では、江東区長選を巡る公職選挙法違反事件で柿沢未途元法務副大臣(自民を離党)の有罪が確定し辞職。自民は4月の補選で候補者を立てることができず、今回の衆院選では公募で大空氏を擁立した。 大空氏は、いわゆる「Z世代」の論客としても活躍。自民関係者からは「若者の政治参加の推進や自民党の刷新につながる」などと期待が寄せられ、自殺防止や防災・減災対策などを掲げて支持を訴えた。