「低所得層を守れない国」を誰が信用できる? “生活保護”基準引き下げのため「統計」を歪める“日本の弱点”

2013年に行われた生活保護基準引き下げの取り消しを求める集団訴訟「いのちのとりで裁判」が、6月27日、提訴以来10年以上を経過して、初の最高裁判決を迎える。 現時点での下級審における裁判結果は、原告が地裁で20勝11敗 、高裁では7勝4敗と、大きく勝ち越している。このことは「原告不利・国側有利」とされる行政裁判において、きわめて異例といえる。 この裁判で争点となっている数多くの問題のうち、最も重要なものの一つが、「統計不正」「統計偽装」ともいえる公的統計の取り扱いである。そもそも公的統計の中で、生活保護基準はどのような位置づけにあるのだろうか。(みわ よしこ)

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