4.5億円資金洗浄疑いで男性2人を再逮捕 「ルフィ」と関係か

特殊詐欺の被害金をマネーロンダリング(資金洗浄)したとして、警視庁捜査2課は23日、大阪府豊中市、職業不詳、樋口拓也容疑者(37)ら男性2人を組織犯罪処罰法違反(犯罪収益隠匿)の疑いで再逮捕した。逮捕は4回目。 樋口容疑者の以前の自宅には「ルフィ」を名乗る指示役らによる広域強盗事件の被害金の一部が運搬されたとされる。警視庁は、この現金が指示役に流れた可能性があるとみて、資金の流れの解明を進める。 再逮捕容疑は仲間と共謀して2023年4月、架空請求して千葉、栃木、新潟の3県の男女4人からだまし取った現金を仮想通貨(暗号資産)に交換。海外の取引所や仮想通貨口座を経由させて別の資金と混ぜ合わせた後、4億5000万円を現金化して犯罪収益を隠したとしている。警視庁は2人の認否を明らかにしていない。 警視庁によると、2人は、現金調達役の女性(48)=詐欺容疑で逮捕、処分保留で釈放=が管理する口座に仮想通貨を送った後、女性から対価として現金を東京の銀座や六本木、池袋の路上で受け取ったという。樋口容疑者と女性との間では23年4~6月、特殊詐欺などで得た約13億円が現金化されたとみられる。【山本康介】

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