28日未明、北海道函館市でタクシーの走行をめぐり腹を立てた乗客の53歳の男が、72歳の男性運転手をひっかくなどしてけがをさせたとして逮捕されました。 傷害の疑いで逮捕されたのは、函館市内に住む53歳の会社役員の男です。 男は、28日午前1時30分ごろ、函館市末広町にあるコンビニエンスストアの駐車場で、タクシー運転手の72歳の男性に対し、腕を引っかき軽傷を負わせた疑いが持たれています。 警察によりますと、無線を聞いたタクシー会社から警察に「男の怒鳴り声が聞こえる」と通報があり、駆けつけた警察が、男性運転手のけがなどを確認し、男をその場で逮捕しました。 取り調べに対し、53歳の会社役員の男は「けがをした意味がわからない」などと話し、容疑を否認しています。 当時、男はタクシーの走行をめぐり男性運転手とトラブルになっていて、危険を感じた男性運転手はコンビニの駐車場に車を止めて会社に助けを求めていました。 また男は酒を飲んでいたということですが、同乗者がいたかどうか警察は明らかにしていません。 警察は、トラブルの内容など事件の経緯を詳しく調べています。