山本一太知事が会見での発言を訂正 「誘われたのは私ではなく、副知事でした」

群馬県の山本一太知事は26日の定例会見で桐生市の新庁舎建設工事をめぐる公競売入札妨害事件で逮捕された県議の相沢崇文容疑者(49)が、便宜を図ったとされる関東建設工業の社長と「私との会食を(私の)秘書に打診してきた」との発言を、「私ではなく、(当時の)宇留賀敬一副知事だった」と自身のブログの中で訂正した。 それによると、発言を報じた記事を読んだ地元秘書から「相沢県議が自分(地元担当秘書)を通じて会食に誘ったのは、知事ではなく副知事でした」と連絡してきたという。そのうえで、「『事実と違うことを発言してしまった』ことについては社長にも、相沢県議にも、県民のみなさんにも、率直に謝罪したい!!本当に申し訳ありませんでした!!」としている。 昨年6月、宇留賀氏の副知事再任をめぐり県議会と紛糾の末、再任期間を1年に限定し決着した際、山本知事は宇留賀氏に「会う機会が少なかった県議と話す時間を設けては」と提案。それを受け何人かの県議と会う中で相沢容疑者と会食した際、関東建設工業社長も同席。その後も社長からの会食の誘いを同容疑者を通じて受けた。「利害関係者との会食には注意するよう」山本知事に指示されていた宇留賀氏は、この秘書に対応を相談。さらに相沢容疑者は秘書にも会食を打診、これを秘書は山本知事への誘いと勘違いし、知事にも伝えたという。 山本知事の発言は、県議を含め4人が逮捕された今回の事件の背景に「群馬の古い利権構造がある」として、社長の意向を受けて会食を打診してくる相沢容疑者を「まるで使い走りのよう」と説明。「早急にたださないと参院選への影響は想定以上に厳しくなる」との見解を語った。 ブログで訂正し、経緯を説明した山本知事は「深く反省している!!」としながらも、「誘われたのが知事であろうと、副知事であろうと、自分が指摘した構図は変わらない!! そうでしょう(苦笑)」ともつづっている。

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