別府ひき逃げ事件から3年「情報提供を」 大分県警が那覇でチラシ配布

大分県別府市で2022年6月、大学生2人が車にはねられて死傷したひき逃げ事件で、大分県警の捜査員らが29日午前、那覇市内でチラシを配布し、殺人容疑などで全国指名手配されている八田與一(はった・よいち)容疑者(28)の情報提供を呼びかけた。同日で事件発生から3年となった。 事件は22年6月29日夜、別府市の県道交差点で発生。八田容疑者は軽乗用車で信号待ちのバイク2台に追突し、男子大学生(当時19歳)を殺害、もう1人の男子大学生(23)を殺害しようとした疑いなどが持たれている。 23年9月には警察庁が重要指名手配に指定。道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で指名手配されていた八田容疑者について、大分県警は今月2日、殺人と殺人未遂容疑でも逮捕状を取った。 大分県警捜査1課によると、今月26日までに1万43件の情報提供があった。このうち「犯人に似た者の目撃情報」は約9500件で、沖縄からも150件余りが寄せられている。地域別では大分県内が約600件、大分県を除く九州・沖縄地方で約1250件、関東地方約3500件などとなっている。 事件から丸3年となった29日、大分県警は東京や大阪、愛知、福岡、沖縄など7都道府県で情報提供を呼びかけるチラシ計約2万枚を配布する。 沖縄県内では、午前中は泊ふ頭旅客ターミナルと那覇バスターミナルで、午後1時からはゆいレール県庁前駅でチラシを計3千枚配る。大分県警捜査1課は「被疑者が身近に潜んでいる可能性もある。ささいな情報でもいいのでお寄せください」と呼びかけている。 情報提供は大分県警別府署(0977・21・2131)へ。

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