【AFP=時事】ドナルド・トランプ米大統領は29日、米国に危険な病原体を密輸しようとして中国人が最近逮捕されたことなど、中国政府に関連する攻撃的な行動の重要性を軽視し、「それが世界のあり方だ」と述べた。 トランプ氏は米FOXニュースに対し、米政府も同様に行動していると語った。 「われわれが彼らに対して同じことをしないと思うか?われわれもやっている、たくさんのことをやっている」「それが世界のあり方だ。ひどい世界だ」と述べた。 FOXニュースの番組「サンデー・モーニング・フューチャーズ」のインタビューでトランプ氏は、中国の知的財産権の盗難、米国の通信システムへのハッキング、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する論争について見解を述べた。 また、先月中国人2人が有害な菌を密輸したとして告発された事件をめぐる懸念を一蹴した。 ユンチン・ジアン被告(33)とズンヨン・リウ被告(34)は、共謀、密輸、虚偽の陳述、ビザ詐欺の罪で起訴されている。 米司法省によると、2人は小麦やトウモロコシの病気「赤かび病」を引き起こすフザリウム・グラミネアラムと呼ばれる菌を米国に密輸しようと共謀した。 トランプ氏はまた、進行中の米中貿易戦争に言及。「われわれは中国とうまくやっている」と述べ、満足しているように見えた。 「中国とうまくやることは非常に良いことだと思うが、彼らはかなりの関税を支払っている」と付け加えた。【翻訳編集】 AFPBB News