男がコンビニのレジに「詰まった」と話した金額は、24万円と常識はずれな金額でした。しかもこの男は、このコンビニの元従業員でした。 山形県米沢市のコンビニエンスストアで、セルフレジにカネが詰まったとウソを言い、カネをだまし取ろうとした男が、先月30日の未明に逮捕されました。 詐欺未遂の疑いで逮捕されたのは、米沢市城西四丁目の無職の男(24)です。 警察によりますと男は、セミセルフレジの故障を装ってカネをだまし取ろうと考え、6月30日の未明、米沢市内のコンビニに足を運んだという事です。 そしてアルバイト従業員に対し、自身がセルフレジに現金を投入したかのように装い、「2日前にレジで支払いをしたが、エラーが発生し24万円が詰まった。コンビニの本部に問い合わせたら、店舗の夜勤の者にとってもらうように言われた。24万円をもらうために来た」という主旨の話をしたということです。 男はアルバイト従業員からカネを受け取ろうとしましたが、従業員が警戒中の警察官に届け出たため、警察官が男を現行犯逮捕したということです。 では、なぜ警察が警戒していて、すぐに逮捕できたのでしょうか。それは・・・ ■実は元従業員で、さらに・・・ 逮捕された24歳の男は、このコンビニの元従業員だったのです。夜中にやってきた理由は、顔見知りではないアルバイト従業員がいるタイミングを狙ったものとみられています。 TUYが取材をすると、この男は以前も同じような手法でカネをだましとっていたことがわかりました。その時は従業員がカネを渡してしまっていたのです。その時の被害金額は数万円だということです。 それにしても今回の24万円という金額は、コンビニで使うには大きすぎる金額です。ましてやセルフレジに入れるような額ではない気がしますが。 捜査関係者は「前回のこともありマヒしていたのでは」と、24万円という金額について話しています。 警察は前回の犯行を受けて、このコンビニで警戒していました。そこに男がやってきてカネをだましとろうとしたということです。