6月25日に行なわれたフジ・メディア・ホールディングス(FMH)の株主総会を経て、複数の企業がフジテレビへのCM出稿を再開すると表明。状況が好転しつつある同局だが、再生までの道のりはまだまだ茨の道ようだ。 元タレントの中居正広氏(52)と同局の元アナウンサーとの間で起きたトラブルに端を発した一連の“中居氏・フジテレビ問題”により、多数のスポンサー企業が同局から撤退。5月16日にFMHが発表したフジテレビの2025年3月期決算の純損益は328億円の赤字に転落したことも明らかになった。 株主総会ではFMHが提案した11人の候補者が取締役に選任され、“物言う株主”として知られるアメリカの投資ファンド「ダルトン・インベストメンツ」が提案した12人の候補者の選任案は否決されることとなった。 「この株主総会を受け、サントリーホールディングス、大和ハウス工業、ロッテ、大東建託などの大手企業が7月よりCM出稿を順次再開すると発表。フジテレビとしてはひと安心といったところでしょうが、ここにきて社員がオンラインカジノで違法賭博をしていたという“オンカジ問題”が勃発してしまいましたよね……」(広告代理店関係者) 6月11日、フジテレビの山本賢太アナウンサー(27)がオンラインカジノを利用していたことが発覚。同24日には書類送検され、警視庁保安課は起訴を求める「厳重処分」の意見をつけたとも報じられた。 容疑は2024年5〜7月頃に国内からカジノサイトに接続してバカラ賭博をした疑い。捜査関係者によると同年2〜7月頃に約1250万円を入金し、収支はマイナス400万円ほどだったという。 6月23日には昼のバラエティ番組『ぽかぽか』(フジテレビ系)の総合演出を務めていたバラエティ制作部企画担当部長・鈴木善貴容疑者(44)が、オンラインカジノを常習的に利用したとして常習賭博の疑いで逮捕された。 鈴木容疑者は3月末〜5月中旬の1か月半で約1億7000万円もの大金を賭けたといい、同僚やタレントに借金をしていたとも報じられた。