「『悪い事をする敵』というものは『心に弱さ』を持った人であり、真に怖いのは弱さを攻撃に変えた者なのだ」 能力バトル漫画のレジェンド『ジョジョの奇妙な冒険』(集英社)の作者、荒木飛呂彦氏は、単行本46巻でこんなコメントを残している。当時連載中だった第4部では「4部になってから敵が弱くなったんじゃないか」という意見が多かったらしく、それに対する荒木氏の考えだという。 『ジョジョ』の悪人というと、強力なスタンドで主人公を追い詰めるキャラが多いが、そんな彼らが「心に弱さを持っている」とはどういうことだろうか。各部の最後に立ちはだかる強敵、いわゆる“ラスボス”にも、その考えは反映されていたりするのだろうか。 今回は『ジョジョ』の歴代ラスボスキャラの一部を振り返り、彼らがどんな「心の弱さ」を持っていたか考えていく。 ※本記事には作品の内容を含みます