兵庫や大阪を中心に覚醒剤などを売りさばいたとして、兵庫県警薬物銃器対策課と愛媛県警は12日、覚醒剤取締法違反などの疑いで逮捕した無職男(54)=大阪市西区=ら男女4人を麻薬特例法違反容疑で追送検した。捜査関係者への取材で分かった。 捜査関係者によると、4人は「金商会」などと名乗り、X(旧ツイッター)などで顧客を募っていた。県警は密売グループとみており、大阪市内の拠点などから覚醒剤や大麻、コカインなどの薬物を押収。2021年以降に顧客約240人に販売し、1億円超を売り上げたほか、別の密売グループに販売した疑いもあるという。 県警は4月以降、覚醒剤取締法違反容疑(営利目的譲渡など)で男らを逮捕。グループが事業として密売を繰り返した疑いがあることから、より罰則が重い麻薬特例法違反容疑の適用が可能と判断した。 また県警は、グループに薬物を卸した疑いがあるとして、覚醒剤取締法違反容疑で韓国籍で建設業の男(52)=大阪市西成区=も8月に逮捕、送検。その後、麻薬特例法違反ほう助容疑に切り替えられた。ほかに、売買を手助けした人物や顧客ら計33人も摘発したという。