福井のデジタル地域通貨を不正取得疑いで女逮捕 28万円分、複数の参加者装い数百回の抽選

福井県の嶺南地域6市町への周遊を促す「青々吉日TSURUGA WAKASA周遊キャンペーン」のデジタルスタンプラリーで、抽選で得られる賞品のデジタル地域通貨「ふくいはぴコイン」約28万円相当を不正に取得したとして、福井県警小浜署と県警サイバー犯罪対策課は7月2日、電子計算機使用詐欺と組織犯罪処罰法違反(犯罪収益仮装)の疑いで敦賀市、パート従業員の女(41)を逮捕した。 逮捕容疑は昨年10月11日から12月29日までの間、賞品の同通貨の当選は1人1回までと制限されているのに、複数の参加者を装って数百回の抽選を行い、抽選に使うサーバーコンピューターに対して延べ94回にわたり、はぴコイン28万2千ポイント(時価28万2千円相当)の当選権を取得したと虚偽の情報を与えて利益を得た疑い。さらに不正に得たポイントを、架空名義で登録した別のアプリのアカウントにチャージし、犯罪収益の取得を仮装した疑い。 同課などによると、スタンプラリーは県や嶺南6市町などでつくる実行委が昨年9月から今年3月末まで実施。飲食店や神社仏閣などを巡りポイントをためるとはぴコイン3千円分が200人に当たる抽選に、容疑者は数百人分の架空名義で応募していた。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加