ペットのライオンが脱走、女性と子ども襲う パキスタン

【AFP=時事】パキスタン警察は4日、ラホールの通りで、脱走したペットのライオンが女性と子ども2人を襲い負傷させたと発表した。映像には、ライオンが壁を飛び越えて3人に襲いかかる様子が映っていた。 警察が公開した防犯カメラの映像には、3日夜、ライオンが家を囲う柵を飛び越えて脱走し、買い物袋を持った女性を追いかけ回す場面が映っている。 ライオンは女性の背中に飛びかかり、地面に押し倒した。 警察の報告書によると、ライオンは続いて5歳と7歳の子どもたちに狙いを定め、腕や顔を引っかいた。 3人は病院に搬送されたが、命に別条はない。 子ども2人の父親は、飼い主たちは「ライオンが通行人を襲うのを面白がって見ていた」と証言した。 警察は4日、本件をめぐり3人の男を逮捕したと発表。 「容疑者たちはライオンを連れて現場から逃走したが、事件発生から12時間以内に逮捕された」と述べた。 ライオンは生後11か月の雄。警察に押収された後、サファリパークに移された。パークの職員によると、ライオンの健康状態は良好だという。 パキスタンで最も人口の多いパンジャブ州では長年にわたり、エキゾチックアニマル、特に大型ネコ科動物を飼育することは特権と権力の象徴だとみなされてきた。 だが、2024年12月、ラホールの別の地区でライオンの成体が囲いから逃げ出し、住民を恐怖に陥れた後、警備員に射殺される出来事が発生。 これを受け、州政府は大型ネコ科動物の売買、繁殖、所有を規制する新たな法律を制定した。 同法は住宅地での飼育が禁止されている動物について、飼い主に飼育許可証の取得が義務付けている。【翻訳編集】 AFPBB News

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