ウクライナ、中国籍の親子逮捕 スパイ容疑、機密文書持ち出し図る?

ウクライナの対艦巡航ミサイル「ネプチューン」に関する機密文書を違法に中国に持ち出そうとしたとして、ウクライナ保安庁(SBU)は9日、中国籍の親子をスパイ活動の疑いで逮捕したと発表した。有罪になれば、最長15年の拘禁刑となる。 SBUによると、24歳の男はネプチューンの製造についての技術的な文書を入手するため、開発に携わる市民に接触していた疑いがある。SBUは文書を受け取る現場で現行犯逮捕。文書は、父親が中国当局に渡す段取りになっていたという。 息子は2023年に成績不振でキーウ工科大を退学となったが、そのままキーウに残っていた。父親は中国在住だが、時折ウクライナを訪れ、息子に指示を出していたという。 ネプチューンはウクライナが開発した兵器で、水上艦艇や輸送艦に対して使われる。22年4月にはロシア黒海艦隊のミサイル巡洋艦「モスクワ」を沈没させたとされる。(クラクフ=藤原学思)

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