「月最大70%の運用益」などとうたって投資名目で金をだまし取ったとして、警視庁は、自称個人投資家の渡辺雄介容疑者(40)=札幌市白石区=ら男女3人を詐欺容疑で逮捕し、10日発表した。認否を明らかにしていない。 生活経済課によると、3人は共謀して2021年10月~22年9月、いずれも都内に住む50代の男女3人から株式投資名目で現金計7950万円をだまし取った疑いがある。 3人は実在しない投資会社の社員を名乗り、「運用責任者は海外の大手証券会社出身のすご腕トレーダー」「年100億~200億円の利益を出している」などとうたって知人らを勧誘。元本保証に加え、月15~70%の運用益を保証すると約束し、3人で共同管理する口座に出資金を振り込ませていたという。 出資者には、毎月うその運用報告をメールで送り、集めた金は外国為替証拠金投資(FX取引)や競馬などに費やしていたという。同課は20年4月以降、約130人から計約3億円をだまし取っていたとみている。(太田原奈都乃)