『ムトゥ』のラジニカーントが正義を問う 『銃弾と正義』日本版ビジュアル&本予告公開

9月5日に公開される映画『銃弾と正義』の日本版ポスタービジュアルと本予告が公開された。 本作は、凶悪犯に対して、逮捕状請求・逮捕・起訴・裁判などの手続きを省略して、警察官が犯罪現場で射殺する「特例射殺(エンカウンター)」を題材に、警察官が行使する暴力に正面から疑義を突きつける社会派アクション。『ムトゥ 踊るマハラジャ』で第一次インド映画ブームの立役者となったラジニカーントが主演を務め、『ジャイ・ビーム – 万歳ビームラーオ』のT・J・ニャーナヴェールが監督を務めた。 インド最南端のカンニヤクマリ県で勤務するアディヤン警視(ラジニカーント)は、凶悪犯罪の捜査にあたり抵抗し反撃してくる犯罪者を迎え撃ち、その場で仕留めることをしばしば行い、“狩人”の異名を持つ名物警察官。彼はある時、女性教師のレイプ殺人事件を知る。彼女は以前、教育現場をまきこんだ薬物汚染についてアディヤンに通報していた。女性教師殺人事件の特捜チームに参加したアディヤンは、犯人と思われる若い男の追跡を始める。一方、人権擁護派の判事サティヤデーヴ(アミターブ・バッチャン)はアディヤンの捜査手法を強い危機感をもって注視していた。2人はこの事件の捜査に関して正面から対決するが、やがてこの事件と、同時期に起きていた別の社会問題とのつながりが明らかとなっていく。 公開された本予告では、「狩りの獲物は必ず仕留める」という警視アディヤンに対し、判事サティヤデーヴが「“特例射殺”という殺人は英雄的行為なのか?」と疑問を投げかける姿が映し出されている。2人が対立する中、おぞましい殺人事件の捜査が始まり、様々な人を巻き込んでいく様子が描かれる。 あわせて公開された日本版ポスターには、本作のテーマである「捜査現場での特例射殺〈エンカウンター〉は果たして正義の鉄槌か――」というキャチコピーとともに、警視役のラジニカーントと判事役のアミターブ・バッチャンを中心に、『ヴィクラム』で知られるファハド・ファーシルや『バーフバリ』シリーズにも出演したラーナー・ダッグバーティらが緊迫感あふれる表情を見せている。

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