19歳女を保護観察処分 ホテルで男性死亡 「美人局」計画 名古屋

名古屋市中区のホテル客室で6月、愛知県春日井市の会社員男性(当時32)が死亡した事件で、恐喝の非行内容で送致されていた無職の女(19)について、名古屋家裁(村瀬賢裕裁判官)は18日、2年間の保護観察処分とする決定を出した。決定は「刑事処分が相当とは認められず、専門家による指導を受けさせることが必要だ」と判断した。 決定などによると、女は美人局(つつもたせ)の示談金目的で男性から現金を脅し取ろうと考え、加藤伶音(れおん)被告(20)=強盗致死罪で起訴=や、波多野佑哉被告(23)=恐喝罪で起訴=と共謀。6月7日未明、中区のホテル客室で、女が誘い込んだ男性に対し、加藤被告が因縁をつけたが、抵抗されたため、首を絞めるなどして窒息死させ、現金約4万2千円や財布などが入ったバッグを奪うなどしたが、女は恐喝の犯意にとどまったとされる。 事件後、女は強盗殺人容疑で逮捕されたが、名古屋地検は7月2日、恐喝の非行内容で名古屋家裁に送致。家裁は当初、15日を期限にしていた観護措置を29日まで延長していた。

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