バンダイナムコホールディングスは25日、香港子会社BANDAI LOGIPAL (H.K)LTD.の元従業員による不正行為が判明したと発表した。元従業員は2021年から2023年にわたり取引先等と共謀し、同子会社から約5億円の金員を不正に詐取していたという。 この度、本事案の情報が開示可能となったため、発表するに至った。 同社によると、2023年9月に実施した内部監査での指摘を受け、当該元従業員による不正行為が発覚した。これを受け同子会社は現地捜査当局に通報し、2024年1月16日に元従業員は逮捕され、現在も捜査が継続。また同子会社は2024年3月18日に元従業員を民事提訴している。 処分については、当該元従業員を2024年1月16日付で懲戒解雇した。管理監督責任を明確にするため、同子会社の取締役3名を社内規程に則って処分したほか、親会社である株式会社バンダイロジパルでは代表取締役を含む常勤取締役4名の報酬を30パーセント減額、常勤取締役2名の報酬を15パーセント減額する処分を2024年4月より3か月間実施した。 再発防止策として、同社グループではコンプライアンス意識のさらなる徹底を図るとともに、当該子会社における業務フローの変更やチェック体制の強化を挙げた。また当該子会社の親会社において海外子会社の管理を行う部門を新設し、再発防止に取り組んでいる。 同社は「このような事態が発生したことを厳粛に受け止め、ステークホルダーの皆様に多大なご心配とご迷惑をおかけすることを深くお詫び申し上げます」とコメントしている。