ミャンマー拠点詐欺 「かけ子」の16歳を少年院送致 名古屋家裁

ミャンマーを舞台にした国際的な詐欺事件で、現地から「かけ子」をしたとして、詐欺の非行内容で送致された名古屋市の高校生の少年(16)について、名古屋家裁は28日、少年院に送致する決定を出した。 決定は「組織的犯罪に関与し、高額な被害を生じさせており、社会的な影響も大きく悪質だ」と指摘。「社会内で健全な居場所を見いだせなかった」として、専門家による特性に配慮した矯正教育が必要と判断した。 愛知県警などによると、少年はリクルーター役の男から誘われ、昨年12月にタイ経由でミャンマーに入国。詐欺拠点でかけ子をしていたとされる。今年2月にSNSで家族に助けを求め、タイ当局に保護され帰国。県警から任意聴取を受けていたが、5月に所在不明となり詐欺容疑で逮捕されていた。 事件をめぐっては、少年を勧誘したとされるリクルーター役の男や、少年と同じ拠点でかけ子をしていたとされる男2人も詐欺容疑で逮捕されるなどしている。(高橋俊成)

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