国交省職員強盗殺人事件で男を追送検 現金引き出しと覚醒剤所持容疑

大阪府東大阪市の山中などで1~2月、国土交通省職員の男性の遺体が見つかった事件で、大阪府警は4日、男性に対する強盗殺人と死体遺棄の罪で7月に起訴された住居不定、無職の大木滉斗(ひろと)容疑者(28)を窃盗容疑などで追送検したと発表した。黙秘しているという。 捜査1課によると、大木容疑者は大阪市中央区の同じマンションに住んでいた国交省職員の神岡孝充さん(当時52)を殺害して奪ったとされるキャッシュカードを使い、1月10日と同27日に計4回、大阪市生野区と京都市東山区のコンビニエンスストアのATMで計51万5千円を引き出して盗んだ疑いがある。 起訴状によると、神岡さんが殺害されたのは昨年12月27日とされる。 捜査1課によると、大木容疑者には当時、複数の金融機関から計約180万円の借金があり、2月3日に死体遺棄容疑で最初に逮捕された際は「お金がないので殺すしかなかった」と述べ、今回の窃盗容疑も認める供述をしていたという。強盗殺人容疑で再逮捕された後は黙秘しているという。 今回は、2月3日に和歌山県内で覚醒剤0.59グラムを所持していたとする覚醒剤取締法違反容疑でも追送検した。(宮坂知樹)

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